みなさんこんにちは。
くまねこFPです。
前回の『株式市場の再編』についてはいかがでしたか?
来年4月の再編に向けて、すでに上場企業の市場選択は始まっていますので、狙っている企業がどの市場区分を選択しているかに注目するのも、投資先選定の一因ですよ。
さて、今回はお子さんのいらっしゃる方、またはこれから産まれる方には身近なお話、
『教育資金の貯め方』
についてです。
幼稚園から小学校~中学校~高校、そして大学まで、
可愛いこどものためにはできるだけいい環境を与えたいと思うのが親心。
そのために欠かせないのが、やっぱり『お金』です。
近年の学費の公的補助の充実ぶりを鑑みても、まだまだその金額はかなりのもの。
直近(平成30年度)での文部科学省の統計によると、
公立幼稚園 22万3647円
私立幼稚園 52万7916円
公立小学校 32万1281円
私立小学校 159万8691円
公立中学校 48万8397円
私立中学校 140万6433円
公立高校 45万7380円
私立高校 96万9911円
国立大学 242万5200円
公立大学 254万8150円
私立文系 397万7697円
私立理系 541万6925円
私立医学 2356万8949円
というのが平均的な金額で、
例えば、私立幼稚園→公立小学校→私立中学校→私立高校→私立文系と進んでいったとすると、総額で『720万3238円』という金額になります。
もちろんこれに、塾や習い事の月謝や部活の費用などを加えていくと、その金額はゆうに1000万円を超えていくでしょう。
児童手当や学費無償化など助成は数あれど、こんな金額を、ちゃんとした準備をせずに捻出していくのは、一般的なサラリーマン家庭ではまず不可能です。
では、どうやって貯めていくのか?
…もちろん、こつこつ貯金していただくのも一つの手ではありますが…。
ここはやはりFPとしては、
学資保険やNISA(ジュニアNISA、つみたてNISA)などを推していきたいところです。
実際問題どうでしょう?
実直に普通預金で貯金をしていったとして、今年生まれたお子さんが大学に入るころ、つまり17~18年後までに諸々500万円~800万円を貯めるとすると、月3~4万円ずつ貯金に回していくことになります。
それを、さらに幼稚園や小学校〜高校の学費を払いながらですよ?
それをなんとかやりくりして乗り切ったとして、では果たして18年後にそのお金、今と同じだけの価値を持っているでしょうか?
考えてみてください。
18年前と比べて、現在の物価は変わらないでしょうか?
そう。
預けているだけでは、お金の価値は目減りするんです!!
金額は(銀行が破綻でもしない限り)変わらないかもしれませんが、その価値はどんどん減っていきます。
え?「利息が付くだろう」って?
現在の普通預金なんて、『0.001%』とかですよ?
100万円預けてたって、17年複利で170円ほどにしかなりませんよ。
恐ろしい世の中ですね。
その点から言っても、
学資保険にはライフイベントごと(例えば中学校入学や高校入学時)に祝い金が出るタイプであったり、運用益によって配当金がつくタイプなどがあり。
NISAはそのものズバリ、株式や投資信託での運用をするものですので、(もちろん元本割れするリスクもありますが)大幅に増やす可能性もあるわけです。
(特につみたてNISAは、少額・分散投資という利点から、リスクを少なくすることも可能です。)
ここまで言ってもまだ「リスクは嫌!堅実に貯金をしたい!」というあなた!
それももちろんOKです。
それはあなたの決めた、あなたの家族のことですから。
こればっかりはあなたの判断が絶対です。
でもこれだけは聞いてください。
「貯金は、余ったお金を貯めるのではなく、まず貯めるべき金額を収入から分けてしまうこと!」
これだけは間違いありません。
お金は、「余ったら」なんて言うことは無いんです。
余りません。
余ったら、何か他に使っちゃってます。
まず、最初に別口座に入れてしまうのです。
運用の場合も一緒です。
学資保険やつみたてNISAなら、可能であれば口座引去りやカード決済にしてしまうのもいいでしょう。
あらかじめお財布や生活費の口座から無くしてしまえば、無駄遣いは絶対にできないですし、なんならお子さんのためのお金を抜き去った後に、それでも月末残るようなら、さらに貯金をするも良し、家族で美味しいものを食べたり、たまの外出をするなんてこも気兼ねなくできてしまいますね。
かわいいお子さんの、将来のため、家族の夢や希望のために、まずはできることから。
ファイナンシャル・プランナーにご相談いただければ、あなたのできる範囲で、あなたの家族のために何が一番合っているのか、一緒にご相談させていただきます。