みなさんこんにちは。
くまねこFPです。
前回まででは、『FPに相談するべき6つの相談ごと』についてお話ししましたが、それらを全体的に、包括的にとらえてサポートしていくファイナンシャル・プランナーのお仕事、なんとなく分かっていただけましたでしょうか?
さて、今回からはより深く掘り込んで、普段から使えるようなお金についてのお得な情報をお届けしていきます。
なんとなくで結構ですので、流し読みしておいて、いつか「あ、そう言えばなんかあのブログに書いてあったな。」くらいに思い出していただければと思います。
第一回目は『リバースモーゲージ』について。
さあ、早速ですが、この『リバースモーゲージ』、ご存知でしょうか。
『リバースモーゲージ』とは、
自宅を担保に融資を受け、そこに住み続けながら毎月利息のみを返済し、自身の死後または契約期間終了後に担保不動産の売却代金で返済を完了させる、シニア層向けのローンです。
簡単にいうと、住宅ローンだと毎月(元本+利息)を返済していくが、リバースモーゲージだと毎月(利息)だけを返済し、元本は最終的に自宅を売却して完済する、といった新しい形のローンなんです。
たとえば、このリバースモーゲージでまとまった資金を用意し、住宅ローンを完済。そこからは利息のみを返済していく、といったところですね。
これなら、毎月の負担が少ないので、年金収入だけでは生活が心もとない高齢者にも便利ですよね。
しかし、もちろんデメリットもあります。
1、推定相続人の同意が必要なこと
2、融資金の用途が限定される可能性があること
3、マンションは対象外となる可能性が多い
1については、本来相続資産となるはずだった不動産を担保にされてしまうのですから、当たり前ですよね。もし不動産を手放したくない場合には、相続人が自己資産を使って返済する必要がありますので、利用前にはご家族での入念な話し合いが必要です。
しかし、お子様のいないご夫婦など相続人のいない場合には、この点は問題はないでしょう。
また2については、金融機関にもよるのですが、事業資金や投資目的での融資は受け付けない場合があります。
そして3については、土地付き戸建て物件に比べてマンションは経年劣化による資産価値の下落率が高いことから、対象外としている金融機関が多いということです。
さらには、契約期間終了後に自宅を失ってしまい借金だけが残る「長生きリスク」や、金利上昇により返済額が膨らむ「金利上昇リスク」、担保物件の評価額が下がってしまい、死後に相続人が差額を負担しなければならなくなる「評価額下落リスク」などの危険性もあります。
どんな制度にもメリット・デメリットはあるもの。
その制度があなたにとって本当に有効なものなのか?
安心して利用するにはどうしたらいいのか?
そんな時には是非一度、ファイナンシャル・プランナーにご相談ください。
きっとあなたの納得いくアドバイスをさせていただけることと思います。